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FORTUNE

2024.03.14

「クルクマ」ってどんな花? ウコンの仲間「クルクマ」の特徴を紹介

春になると白やピンク、紫の花を咲かせる「クルクマ」。熱帯アジア原産のエキゾチックな姿で人々を魅了します。暑ければ暑いほど良く育つ、地植えにぴったりな花です。今回は、そんな「クルクマ」の特徴や花名の由来、花言葉や育て方について紹介します。

お酒対策やサプリメント、調味料としてよく耳にするウコン。そんなウコンの仲間に「クルクマ」という花があることはご存じでしょうか? 熱帯アジア原産の「クルクマ」は、エキゾチックで魅力的な姿から、園芸家の間でも人気のある花のひとつです。

今回は、そんな「クルクマ」がどんな花なのか、花言葉や品種、育て方について一緒にチェックしていきましょう。

「クルクマ」とは?

クルクマ
(c)Shutterstock.com

まずは「クルクマ」がどんな花で、いつ頃開花するのか、特徴を確認してみましょう。

「クルクマ」の基本情報

「クルクマ」は、カレーに使うターメリックや、二日酔いの薬に欠かせないウコンの仲間です。熱帯アジア原産の球根植物であり、5月から10月にかけて、白から紫に近いピンクの艶やかな花を咲かせます。

実はこの花に見える部分は、花弁ではなく苞(ほう)と呼ばれる葉っぱが変化したもの。この苞が花のように美しく、観賞価値があることから、一般的にはこれを花と同じように扱っています。

実際の花は苞の内側で小さく咲き、1週間ほどで咲き終わるため、開花に気づかない人も多そう。ただ、苞の部分は1ヶ月以上美しい色を楽しませてくれるため、1つの花を長く楽しみたい方にオススメです。

また、「クルクマ」は寒さに弱い代わりに、他の草花が弱ってしまうような暑さでも、びくともせずに育ちます。暑ければ暑いほどよく育ち、色鮮やかに大きな花を咲かせます。

特に切り花としての需要が高いですが、最近では鉢花や花壇用など、鑑賞だけでなく園芸としての人気も高いです。

「クルクマ」の花名の由来

「クルクマ」は、ウコンやターメリックと同様に、根が黄色くなっています。この根は昔、染料としても使われていました。そこから、アラビア語で「黄色」という意味がある「クルクン」が名前の由来と言われています。

「クルクマ」はいつの誕生花?

「クルクマ」は、8月22日の誕生花です。「あなたの姿に酔いしれる」や「乙女の香り」といった魅力的な花言葉があるので、8月22日が誕生日の方に花言葉を添えて送ると喜ばれると思います。

「クルクマ」の花言葉とは?

書物
(c)Shutterstock.com

「クルクマ」には、「忍耐」「あなたの姿に酔いしれる」「因縁」「乙女の香り」という、少し変わった花言葉がつけられています。

花言葉の「あなたの姿に酔いしれる」や「乙女の香り」は、美しく幻想的な雰囲気を持つハスに似ていることから名付けられました。

逆に、ネガティブなイメージもある「忍耐」や「因縁」は、この幻想的な苞があることによって、ひっそりと隠れるように咲く本当の主役(花)の気持ちを代弁したものだ、と言われています。

「クルクマ」の品種を紹介

クルクマ
(c)Shutterstock.com

「クルクマ」が属するウコン属は、40種~50種ほど分類があるとされています。今回は、園芸用に人気の高い品種をいくつか紹介しましょう。

クルクマ・シャローム

園芸で「クルクマ」というと、この「クルクマ・シャローム」(別名「クルクマ・アリスマティフォリア」)を指します。大阪花の博覧会で輸入されたことがきっかけで、観賞用に人気が高まりました。

園芸用に人気の花ですが、原産地であるタイでは、観賞用よりも根をスパイスや薬用に利用するために栽培されています。草丈は60~70cmと大きめで、7月頃に咲く紫に近いピンクの大きく尖った苞が特徴的です。

クルクマ・ペティオラータ

「クルクマ・ペティオラータ」(別名「ロータス・ジンジャー」)は、「クルクマ・シャローム」に比べて苞が肉厚で、先端が丸みを帯びています。マレーシア原産で、「クルクマ・シャローム」と同様に観賞用として広く栽培されている品種です。

プラスチックのように光沢がある質感が特徴でもあります。また、花色(苞)は淡いピンク色で、先端にいくにつれて色が濃くなっているものが多いことから、自然なグラデーションを楽しめます。

ソフィアホワイト

「ソフィアホワイト」は、名前の通り純白な苞が特徴の品種です。「クルクマ・シャローム」のように大きめの品種で、苞はやや尖った形となっています。

「クルクマ」はピンク系統の品種が多いですが、「ソフィアホワイト」のような白系統の品種も多いです。同じ白系統では、「ソフィアホワイト」よりもハスの花に似た「ホワイトマリアージュ」や、先端が緑になっている「ベルデビアンコ」などがあります。

「クルクマ」の育て方とは?

植物への水やり
(c)Shutterstock.com

先述の通り、「クルクマ」は寒さに弱い半面、暑さに非常に強い植物です。冬以外は日当たりの良い場所で育て、冬は暖かい室内に取り込むことで、毎年花を咲かせることができます。

球根から育てる場合、植え付けは4月後半から5月に、十分に暖かくなってから行いましょう。「クルクマ」は水はけがよく、保水力もある肥沃な土を好みます。そのため、事前に腐葉土などを混ぜ、土をふかふかにしてから植えつけましょう。

「クルクマ」の育成期は水を切らさないように注意する必要があるため、水やりは表土が乾いたらたっぷりと行います。鉢植えの場合は、下から水が流れ出てくるくらい与えましょう。

秋に葉が黄色くなり始めたら、「クルクマ」の球根を掘り上げます。冬でも10℃以下にならないところで球根を貯蔵するのが、翌年も「クルクマ」を楽しむコツです。

最後に

「クルクマ」は花と呼ばれる部分が7cmから10cmある大型の品種から、3cmから5cm程の小ぶりなものまであります。まっすぐに伸びた茎の先に、立体感のある花を咲かせることから、切り花としても観賞用としても楽しめます。

「クルクマ」は、花が少なくなる暑い真夏の時期にも咲き続け、長く楽しませてくれます。あまり耳にしない名前の花ではありますが、とても魅力的な花。ぜひ「クルクマ」を植えてエキゾチックな姿を楽しんでみてはいかがでしょうか?

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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